国家公務員試験(一般職・大卒)

【過去問解説】2019年国家公務員採用一般職試験(大卒)林学(多肢選択式)試験問題【No.8】

2019年度(H31、R1年度)の国家公務員採用一般職試験(大卒程度)の専門試験【林学】の多肢選択式試験問題の過去問解説です。

問題は全部で40題で、解答時間は3時間です。

これは、40題のうちの8問目の問題です。

タップできる目次
  1. 問題
  2. 解説

問題

森林経理に関する記述として最も妥当なのはどれか。

  1. 伐採齢とは,将来的に気象害や病虫害にあわず,正常に成長した場合の生産目的にかなうと予測される林木の伐採年齢である。一方,実際に伐られる年齢を伐期齢という。伐期齢は,主伐だけでなく間伐にも適用される。
  2. 法正林とは,材積収穫を厳正保続できる条件を備えた森林をいう。一般に,木材収穫均等の保続,木材生産の保続,貨幣収穫均等の保続の三つの条件を備えた状態を法正状態という。
  3. 予備林には,移動予備林と固定予備林の二つがある。このうち,移動予備林は,作業級の伐期に近い林分で,地位の良い林分を選んで特定林分とし,過剰蓄積をあらかじめ持たせて,不時の際に補う方法である。
  4. 材積配分法は,材積を基準とした収穫規整法である。代表的な方法の一つであるフーフナーグル法では,全林分を輪伐期の林齢の 1/4 以上とそれ以下に分けて,後者の標準年伐量を算出する。
  5. 区画輪伐法は,皆伐作業の場合,全林面を回帰年数と等しい数の伐区に分け,年々の伐採箇所を予定して毎年その 1 伐区を伐採していく収穫規整法であり,これは,材積配分法から発展した方法である。

解説

①の文章ですが、

伐採齢:実際に伐られる年齢のこと。

伐期齢:将来的に気象害や病虫害にあわず,正常に成長した場合の生産目的にかなうと予測される林木の伐採年齢。

なので、伐採齢と伐期齢の説明が逆です。

②の文章ですが、

法正林:法正林とは森林からの材積収穫を厳正に維持できるとともに、保続収穫が永久に維持できるような状態を目標とした森林を指す。その状態を成立させる条件として次の4つが必要である。
①法正齢級関係(分配)
②法正林分配置
③法正蓄積
④法正成長量

森林・林業実務必携より

ですので、間違いです。

③の文章は妥当な文章です。

④の文章ですが、

材積配分法:区画輪伐法より発展した方法であるが、材積を基準として規整するところに違いがある。代表的な方法として2種類がある。

①Beckmann法:全林の林木を直径の大きさによって成木と未成木の2つに分ける。次に未成木が成木になる期間を経理期間(収穫期間を指す)とし、成木の成長率は樹幹解析や年輪調査により1.5%〜2.5%の間でクラス分けし、これらの成長率から期間内の成長量を求め、この量に現在の蓄積を加えて期間内の収穫予定量とし、それを経理期間で割ったものが標準年伐量である。
②Hufnagl法:全林を輪伐期(u)の1/2以上とそれ以下の林齢とに分け、前者の標準年伐量(E)を次式で求める。
E=(2V/u)+(FZ/2)
ここで、Fu/2以上の面積、VFの蓄積、Z:ha当たりの年成長量である。

森林・林業実務必携より

ですので、間違いです。

⑤の文章ですが、

区画輪伐法:最古の規整法で、ドイツとフランスでそれぞれ14世紀、16世紀ごろから用いられ、面積分配法ともいわれている。わが国では江戸時代の番山制度がこれにあたる。この方法は全体を皆伐作業の場合は輪伐期の年数で、択伐作業の場合は回帰年の年数に等しい数の伐区に分け、毎年1伐区ごとに収穫する。ただし、伐区の面積は地位の良否にかかわらず等面積に分ける単純区輪伐法と地位の良否によって伐区の面積を調節する比例区輪伐法の2種類がある。

森林・林業実務必携より

ですので、間違いです。

正答番号

3

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です