国家公務員試験(総合職・大卒)

【過去問解説】2019年国家公務員採用総合職試験(大卒)森林・自然環境(多肢選択式)試験問題【No.38】

2019年度(H31、R1年度)の国家公務員採用総合職試験(大卒程度)の専門試験【森林・自然環境】の多肢選択式試験問題の過去問解説です。

問題は121題あります。
問題は必須問題13題(No.1~No.13)と選択問題12科目108 題(No.14~No.121)に分かれています。選択問題については任意の3科目(27題)を選択し,必須問題と合計して40題を解答します。

なお,選択問題については,3科目を超えて解答しても超えた分については採点されません。

これは、選択問題「森林生物生産科学」の問題です。

タップできる目次
  1. 問題
  2. 解説

問題

【No. 38】 林道の施工に関する記述として最も妥当なのはどれか。

  1. 林道開設を実施する場合,切取部・盛土部の造成幅及びのり勾配,側溝,擁壁,基礎などの寸法,砂利敷とその厚さなど,共通的な工事の施工基準を示した丁張りが用いられる。切取のり面の勾配は,土砂にあっては3分(1:0.3),岩石8分(1:0.8)を標準とし,盛土のり面の勾配は,一般に 1割5分(1:1.5)以上とする。
  2. 切取土と盛土の数量的な均衡を考える場合,土量体積は,地山にあるとき,それをほぐしたとき,及び,ほぐして締め固めたときでは異なることを考慮する。地山の量は掘削すべき土量,ほぐした土量は運搬すべき土量,締固めの後の土量は出来上がりの盛土量と考える。
  3. 土量の変化率Lは,土量の配分計画を立てるときに用いられる。また,土量の変化率Cは,土石の運搬計画を立てるときに用いられる。この土量の変化率を参考にして,切取,盛土の土量計算表を作成する。例えば,ある粘性土の変化率をL=1.35,C=0.90とすると,100㎥の盛土を造成するのに必要なほぐした土量は 67㎥である。
  4. 土量計算表は,区間ごとの切取土量を盛土量に割り当てる際に発生する土量の過不足を累積したものであるが,この累積土量を図化したものが土工定規図である。土工定規図は,流土曲線又はクロソイドカーブともいい,切取土を盛土に流用した後の土量の平均運搬距離や土工量を求める際に利用される。
  5. 開設工事に当たっては,以前はショベル系掘削機,なかでもバックホウを使用して掘削が行われていたが,林地の保護の面から,最近では土砂の飛散の少ないブルドーザでの開設が主流となっている。先掘と併行してのり面の整形も同時進行できる利点もあり,ダンプトラックとのシステム作業で効率的な作業が実施できる。

解説

①の文章ですが、

切取のり面の勾配は、土砂にあっては8分(1:0.8)、岩石3分(1:0.3)を標準とし、現地の各種状況を考慮して、増減する。

森林・林業実務必携より

よって間違った文章です。

なお、盛土のり面の勾配については正しい記述です。

②は妥当な文章です。

③の文章ですが、

切取・盛土の数量的な均衡を考える場合、土量体積は、地山にあるとき、それをほぐしたとき、およびほぐして締固めたときでは異なることを考慮する。この変化は地山の量=採掘すべき土量、ほぐした土量=運搬すべき土量、締固めの後の土量=出来上がりの盛土量の3つの状態の地山土量に対する体積比で表し、次式に示すLおよびCの数値は土量の変化率という。
L=ほぐした土量(㎥)/地山の土量(㎥)
C=締固めの後の土量(㎥)/地山の土量(㎥)

森林・林業実務必携より

例えば,ある粘性土の変化率をL=1.35,C=0.90とすると,100㎥の盛土を造成するのに必要なほぐした土量は約150㎥である。

1.35=ほぐした土量(㎥)/地山の土量(㎥)
0.90=100(㎥)/地山の土量(㎥)
地山の土量=100/0.9=111.11(㎥)
ほぐした土量=111.11×1.35=149.99(㎥)


よって間違った文章です。

④の文章ですが、

土量計算表は区間ごとの切取土量を盛土量にあてたとき発生する土量の過不足を累積したものであるが、この累積土量を図化したのが土積図である。

土積図は流土曲線またはマスカーブともいい、切取土を盛土に流用した後の土量の平均運搬距離(施工機械の選択基準の目安にもなる)や土工量を求めるのに利用される。

森林・林業実務必携より

よって間違った文章です。

⑤の文章ですが、

開設工事に当たっては、以前はブルドーザーを使用しての掘削も行われてましたが、最近ではバックホウでの開設が主流となっています。

よって間違った文章です。

正答番号

2

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