2019年度(H31、R1年度)の国家公務員採用一般職試験(大卒程度)の専門試験【林学】の多肢選択式試験問題の過去問解説です。
問題は全部で40題で、解答時間は3時間です。
これは、40題のうちの12問目の問題です。
問題
【No. 12】 次は,森林航測,リモートセンシングに関する記述であるが,A~Eに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
光の波長ごとの入射光と反射光の割合を表したものを分光反射率という。物体により分光反射特性が異なり,この違いを活用した地表被覆の判別には以下のような特徴がある。
① 湖,裸地,森林などを判別することは可能である。
② 針葉樹と広葉樹の違いを判別することは【A】である。
リモートセンシングに用いられているセンサは,受動型と能動型に分けることができる。合成開口レーダは,【B】を使用した【C】のセンサであり,平成 26 年に打ち上げられた我が国の衛星「ALOS‒2(だいち 2 号)」にも搭載されている。
航空レーザ測量では,発射したレーザ光が,建物,樹木,地面など様々な場所で反射して戻ってくる。得られた高さの情報のうち,建物や樹木の高さ情報を含めた地形情報のモデルを【D】という。また,建物や樹木の高さ情報を取り除き地表面のみの情報を表すモデルを【E】といい,国土地理院では,これを基盤地図情報として提供している。
A | B | C | D | E | |
1 | 可能 | 赤外線 | 能動型 | DEM*1 | DSM*2 |
2 | 可能 | マイクロ波 | 受動型 | DEM | DSM |
3 | 可能 | マイクロ波 | 能動型 | DSM | DEM |
4 | 困難 | 赤外線 | 受動型 | DSM | DEM |
5 | 困難 | マイクロ波 | 能動型 | DEM | DSM |
* 1 DEM:Digital Elevation Model
* 2 DSM:Digital Surface Model
解説
Aの文章ですが、
針葉樹と広葉樹の違いを判別することは林相判読と言い、可能です。
BとCの文章ですが、
ですので、B=マイクロ波、C=能動型です。
DとEの文章ですが、
ですので、D=DSM、E=DEMです。
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