国家公務員試験(一般職・大卒)

【過去問解説】2019年国家公務員採用一般職試験(大卒)林学(多肢選択式)試験問題【No.3】

2019年度(H31、R1年度)の国家公務員採用一般職試験(大卒程度)の専門試験【林学】の多肢選択式試験問題の過去問解説です。

問題は全部で40題で、解答時間は3時間です。

これは、40題のうちの3問目の問題です。

タップできる目次
  1. 問題
  2. 解説

問題

我が国の森林の経営管理に関する記述A~Dのうち,妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

A.2016年度に地籍調査を実施した地区における土地の所有者などについてみると,不動産登記簿により所有者の所在が判明しなかった土地の割合は,筆数ベースで全体の約20%であり,特に森林については25%を超えている。また,2016年度末時点の地籍調査の進捗状況をみると,森林は,宅地や農用地と比べて低くなっている。

B.2016年の森林法の改正により,都道府県が森林の土地の所有者などを記載した林地台帳を作成し,その内容の一部を公表する制度が導入された。林地台帳は,2020年度末までに整備することとされている。

C.農林水産省が実施した調査*で,森林の境界の明確化が進まない理由を聞いたところ,回答数の多い方から,「境界を明確化する方法がわからないから」,「境界を明確化するのに費用がかかるから」の順であった。

D.2018年の森林経営管理法の成立により,森林所有者が自ら経営管理できない場合には,所有している森林の経営管理に必要な権利を市町村に委ねることができるようにし,さらに,市町村は,林業経営に適した森林を,意欲と能力のある林業経営者に任せることができる仕組みなどが構築された。

* 農林水産省「森林資源の循環利用に関する意識・意向調査」(2015年10 月)において,林業者モニターを対象に行った調査であり,対象者は,「境界を隣接する所有者がわからないから」,「境界を隣接する所有者の協力が得られないから」,「境界を明確化するのに費用がかかるから」,「境界を明確化する方法がわからないから」,「市町村等による地籍調査が進まないから」,「高齢のため現地の立会ができないから」,「相続等により森林は保有しているが,自分の山がどこかわからない人が多いから」,「効率的に境界を明確化するための地域組織等がないから」,「その他」の中から該当する全てを選択。

  1. A,B
  2. A,D
  3. B,C
  4. A,C,D
  5. B,C,D

解説

Aの文章は妥当な文章です。

平成29年度森林・林業白書より

Bの文章ですが、

林地台帳制度=市町村が統一的な基準に基づき、森林の土地の所有者や林地の境界に関する情報などを整備・公表する制度。平成31年度(2019年度)から本格的な制度運用を開始することとされている。

なので、「都道府県が森林の土地の所有者などを記載した林地台帳を作成し,」と「2020年度末までに整備することとされている。」の部分が間違いです。

林地台帳制度についてもっと詳しく知りたい方は、林野庁のHPに掲載されている林地台帳制度を読んでください。

Cの文章ですが、

同調査によると、森林の境界の明確化が進まない理由は回答数の多い順に「相続等により森林は保有しているが、自分の山がどこかわからない人が多いから」、「市町村等による地籍調査が進まないから」、「高齢のため現地の立会いができないから」です。

平成30年度森林・林業白書より

「境界を明確化する方法がわからないから」は8番目、「境界を明確化するのに費用がかかるから」は4番目です。

なので、全文が間違いです。

森林資源の循環利用に関する意識・意向調査についてもっと詳しく知りたい方は、農林水産省のHPに掲載されている平成27年度 農林水産情報交流ネットワーク事業 全国調査 森林資源の循環利用に関する意識・意向調査を読んでください。

Dの文章は妥当な文章です。

森林経営管理法についてもっと詳しく知りたい方は、林野庁のHPに掲載されている森林経営管理制度(森林経営管理法)についてを読んでください。

正答番号

2

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