国家公務員試験(総合職・大卒)

【過去問解説】2019年国家公務員採用総合職試験(大卒)森林・自然環境(多肢選択式)試験問題【No.39】

2019年度(H31、R1年度)の国家公務員採用総合職試験(大卒程度)の専門試験【森林・自然環境】の多肢選択式試験問題の過去問解説です。

問題は121題あります。
問題は必須問題13題(No.1~No.13)と選択問題12科目108 題(No.14~No.121)に分かれています。選択問題については任意の3科目(27題)を選択し,必須問題と合計して40題を解答します。

なお,選択問題については,3科目を超えて解答しても超えた分については採点されません。

これは、選択問題「森林生物生産科学」の問題です。

タップできる目次
  1. 問題
  2. 解説

問題

【No. 39】 次は,林道の中心線測量における曲線設定に関する記述であるが,A,B,Cに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

図のように,交点 I.P.に交角法を用いて交角i=60°,曲線半径R=20mの曲線設定を行い,始曲点B.C.,曲中点M.C.,終曲点E.C.の杭を打設した。B.C.の追加距離が175.00mのとき,B.C.とM.C.の間に番号杭(ナンバー杭)が入る。番号杭は,林道の始点B.P.から通常【A】mごとに打ち込んでいくものであるから,図において,B.C.とM.C.の間の番号杭はNo.【B】となる。
偏倚角法は,B.C.と No.【B】の中心線が本来は弧であるところ,これを弦の長さに近似して偏倚角a(°)の角度を求めることで No.【B】の杭の位置を決定する方法であり,このときsin a=【C】となる。

ABC
10181/4
10181/8
2091/4
2091/8
3061/4

解説

交角法:連続する2測線によってできた交角をそれぞれ独立して測定する方法で、単測法、倍角法のいずれかが用いられる。閉合トラバースでは、内角を測る方法と外角を測る方法があるが、一般には左回りに進行し、内角を右回りに測るのが普通である。

森林・林業実務必携より

杭は通常20mごとに打ち込みます。

175÷20=8.7…なので、Bは9番目の杭です。

偏倚角法:この方法は他の曲線布設法に比して、最も正確である。図2-2-5において、トータルステーションを B・C、E・C 又は曲線の中間点に据え付け、曲線の切線より振り出した角度、即ち偏倚角度δ1 δ2 …を
δ1=1719’/ RZ・L1
δ=1719’/ RZ・L
なる算式でとり、この見透線に B・C 又は E・C より所要の Lを測って E 点を設置する。

次に(δ1+δ)の偏倚角見透線上に E 点より L を測り F 点を設置する。偏倚角δは曲線表より求め、普通曲線偏倚角表という名称で示されている。

第 Ⅱ 編 測 量より
第 Ⅱ 編 測 量より
正答番号

4

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