国家公務員試験(総合職・大卒)

【過去問解説】2019年国家公務員採用総合職試験(大卒)森林・自然環境(多肢選択式)試験問題【No.16】

2019年度(H31、R1年度)の国家公務員採用総合職試験(大卒程度)の専門試験【森林・自然環境】の多肢選択式試験問題の過去問解説です。

問題は121題あります。
問題は必須問題13題(No.1~No.13)と選択問題12科目108 題(No.14~No.121)に分かれています。選択問題については任意の3科目(27題)を選択し,必須問題と合計して40題を解答します。

なお,選択問題については,3科目を超えて解答しても超えた分については採点されません。

これは、選択問題「森林環境科学」の問題です。

タップできる目次
  1. 問題
  2. 解説

問題

【No. 16】 国産材の素材生産に関する記述として最も妥当なのはどれか。なお,データは,「平成30年版 森林・林業白書」による。

  1. 2016年における国産材の素材生産量の樹種別割合をみると,スギが最も多く約6割を占め,ヒノキ,カラマツ,広葉樹がそれぞれ約1割を占めている。これらの樹種の用途については,スギ,カラマツは製材用と合板用,ヒノキは製材用,広葉樹は木材チップ用が多くなっている。
  2. スギの素材価格*は,1980年の約3万円をピークに下落が続いていたが,2005年以降は上昇傾向にあり,近年は2万円前後で推移している。ヒノキの素材価格も,1980年の約5万円から下落が続いたが,2005年以降は上昇傾向にあり,近年は3万円前後で推移している。カラマツの素材価格は,1980年から下落が続き,2016年現在では約6千円となっている。
  3. 国産材の素材生産量を地域別にみると,2016年に最も生産量が多いのは九州であり,全国の生産量の約4割を占めている。東北は九州に続いて生産量が多いが,2011年の東日本大震災の際に,多くの合板工場が被災し廃業したため,2016年の生産量は2002年に比べて減少した。
  4. 主要樹種の都道府県別素材生産量をみると,2016年では多い順に,スギでは熊本県,栃木県,秋田県,ヒノキでは鹿児島県,岐阜県,広島県,カラマツでは長野県,山形県,北海道,広葉樹では宮崎県,北海道,宮城県となっている。
  5. 北海道の素材生産量の内訳をみると,2016年では広葉樹の生産量が最も多く,続いてカラマツの順となっている。近年は広葉樹資源の枯渇に伴い,北海道の素材生産量は減少傾向にあり, 2016年の生産量は2002年の約7割となった。

* 素材価格は農林水産省「木材需給報告書」によるもので,中丸太(径 14~22cm(カラマツは14~28cm),長さ 3.65~4.00m)の製材工場着の 1m3当たりの価格。

解説

①は妥当な文章です。

平成28(2016)年の国産材の素材生産量の樹種別割合は、スギが57%、ヒノキが12%、カラマツが11%、広葉樹が11%となっている(資料 III -2)。なお、主要樹種の用途については、スギ、カラマツは製材用と合板用、ヒノキは製材用、広葉樹は木材チップ用が多くなっている。

平成29年度森林・林業白書より
平成29年度森林・林業白書より

②の文章ですが、

スギの素材価格(*1)は、昭和55(1980)年の39,600円/m3をピークに下落してきた。昭和62(1987)年から住宅需要を中心とする木材需要の増加により若干上昇したものの、平成3(1991)年からは再び下落し、近年は13,000円/m3前後で推移している。ヒノキの素材価格は、スギと同様に、昭和55(1980)年の76,400円/m3をピークに下落してきた。昭和62(1987)年からは上昇したものの、平成3(1991)年からは再び下落し、近年は18,000円/m3前後で推移している。

平成29年度森林・林業白書より
平成29年度森林・林業白書より

よって、間違った文章です。

③の文章ですが、

国産材の地域別素材生産量をみると、平成28(2016)年は多い順に、東北、九州、北海道となっており、素材生産量の地域別割合は、東北が25%、九州が24%、北海道が16%となっている。国産材の素材生産量が最も少なかった平成14(2002)年と比較すると、資源量の増加や合板への利用拡大等により、ほとんどの地域で素材生産量が増加しており、特に東北、九州で伸びている(資料 III -4)。

平成29年度森林・林業白書より
平成29年度森林・林業白書より

よって、間違った文章です。

④の文章ですが、

主要樹種の都道府県別素材生産量をみると、平成28(2016)年は多い順に、スギでは宮崎県、秋田県、大分県、ヒノキでは岡山県、愛媛県、熊本県、カラマツでは北海道、岩手県、長野県、広葉樹では北海道、岩手県、広島県となっている(資料 III -3)。

平成29年度森林・林業白書より
平成29年度森林・林業白書より

よって、間違った文章です。

⑤の文章ですが、

資料Ⅲ−3をみると、広葉樹よりカラマツの生産量が多いことがわかります。
また、資料Ⅲ−4をみると、北海道の素材生産量は増加傾向にあります。

よって、間違った文章です。

正答番号

1

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