公務員試験の勉強の基本は、過去問を解くことです。
公務員試験を受ける人が多い大学に在籍していれば、大学や研究室に過去問のストックがあるかもしれません。
ですが、そうでなければ、自分で過去問を取り寄せる必要があります。
国家公務員試験と地方公務員試験では入手方法が異なるので、それぞれ説明します。
国家公務員試験の試験問題の入手方法
国家公務員試験の場合は、人事院の国家公務員試験採用情報NAVIに各試験区分ごとに「試験問題例」として過去問が掲載されています。
ですが、掲載されているのはほんの一部です。
試験問題の全体像を確認するためには人事院に申請を出して過去問を取り寄せる必要があります。
申請方法は以下の通りです。
- 人事院開示請求電子申請システム窓口からオンライン申請
- オンライン申請の送信ボタンを押した後に出てくるページを印刷して、印紙を貼って人事院に郵送
- 人事院から申請した住所に「開示決定通知書」と「行政文書の開示の実施方法等申出書」が送られてくる
- 印紙を貼った「行政文書の開示の実施方法等申出書」をもう一度人事院に郵送
- 人事院から申請した住所に過去問が送られてくる
以下で細かく説明します。
【手順①】人事院開示請求電子申請システム窓口からオンライン申請
人事院開示請求電子申請システムの窓口にアクセスし、「ご利用の手引き」、「利用規約」にチェックを入れて、「同意して次へ」のボタンを押します。
そうすると以下の画面になりますので、必須事項を入力して、「請求する行政文書の名称等」で「国家公務員採用試験の過去の問題」をクリックします。
「国家公務員採用試験の過去の問題」をクリックすると以下の画面になりますので、欲しい試験問題の区分と年度を記入し、確認ボタンを押します。
確認画面を確認し、最後に送信ボタンをクリックします。
【手順②】オンライン申請の送信ボタンを押した後に出てくるページを印刷して、印紙を貼って人事院に郵送
手順①のオンライン申請で、最後に送信ボタンを押すと、以下の行政文書開示請求書(到達確認通知画面)がでてきます。
この行政文書開示請求書を印刷して、開示請求手数料として必要な金額の収入印紙を貼り、封筒に入れて人事院に送付します。
- 印紙はコンビニや郵便局で貰えます
- 請求に必要な印紙代は、行政文書開示請求書の最後に赤字で書いてあります
- 送付先は 〒100-8913 東京都千代田区霞が関1-2-3 人事院人事行政情報センター です
印紙代は年度が多くても少なくても関係なく、試験区分につき200円です。
例えば、
- 総合職(院卒者) 森林・自然環境区分 試験問題集 平成24~令和元年度
- 総合職(大卒程度) 森林・自然環境区分 試験問題集 平成24~令和元年度
- 一般職(大卒程度) 林学区分 試験問題集 平成24~令和元年度
- 一般職(高卒者) 林学区分 試験問題集 平成24~令和元年度
の場合、4×200=800円の印紙となります。
【手順③】人事院から申請した住所に「開示決定通知書」と「行政文書の開示の実施方法等申出書」が送られてくる
手順②で開示請求書を人事院に送付し、だいたい1ヵ月くらい経つと、申請時に記載した住所に人事院から「開示決定通知書」と、「行政文書の開示の実施方法等申出書」の2つが送られてきます。
【手順④】印紙を貼った「行政文書の開示の実施方法等申出書」をもう一度人事院に郵送
人事院から送られてきた「行政文書の開示の実施方法等申出書」に必要事項を記入し、必要な額の印紙を貼って、切手を同封して、人事院に送ります。
- 印紙代、切手代は同封の表を見てください
- 印紙は申出書に貼りますが、切手は貼らずに同封して送ります
- 送付先は 〒100-8913 東京都千代田区霞が関1-2-3 人事院人事行政情報センター です(手順②の送り先と一緒)
【手順⑤】人事院から申請した住所に過去問が送られてくる
あとは2週間ほど待っていれば、人事院から過去問が送られてくるはずです。
地方公務員試験の試験問題の入手方法
地方公務員試験の試験問題の入手方法は、都道府県・市町村ごとに異なります。
過去問をHPに全問載せている自治体もありますし、自治体の採用部門に問い合わせないといけないところもあります。
国家公務員試験と同じく、問題の一部を例題として紹介している自治体が多いです。
自分が受けたい自治体の採用ページをチェックして、過去問が載っているか確認し、載っていなければ自治体の直接問い合わせてみてください。