【過去問解説】2019年国家公務員採用一般職試験(大卒)林学(多肢選択式)試験問題【No.15】
rintaro
2019年度(H31、R1年度)の国家公務員採用一般職試験(大卒程度)の専門試験【林学】の多肢選択式試験問題の過去問解説です。
問題は全部で40題で、解答時間は3時間です。
これは、40題のうちの15問目の問題です。
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問題
【No. 15】 森林の物質生産に関する記述として最も妥当なのはどれか。
- 森林の純生産量は,樹木の現存量増加量に枯死脱落量と呼吸量を加えたものである。総生産量は,純生産量に被食量を加えたものである。
- 相対成長率は,純同化率(NAR)と葉面積指数(LAI)の積である。純同化率は単位葉重量当たりの乾物生産量,葉面積指数は樹冠面積当たりの葉重量である。
- 森林の純生産量の測定方法には,主に積み上げ法とCO2フラックス法がある。前者は個葉の単位葉重量当たりの炭素同化量と葉面積指数から推定する。後者は群落上空のCO2濃度と風速から推定する方法であり,森林面積や地形の影響を受けずにCO2 吸収量を高精度で測定できる。
- 純生産量は温度と水分条件に大きく依存し,森林では熱帯雨林が著しく大きく,温帯林,北方(亜寒帯)林の順で低下する。草原は森林に比べて現存量は小さいが,熱帯草原(サバナ)や湿地の純生産量は温帯林のそれに比べて同程度か大きい場合もある。
- 立地の持つ生産力を樹木の基準年齢の平均樹高で表す方法があり,地位指数と呼ぶ。スギとヒノキでは基準年齢は20年である。スギ林では土壌の最大容水量が大きい立地ほど地位指数が高い。
解説
①の文章ですが、
よって、間違った文章です。
②の文章ですが、
よって、間違った文章です。
③の文章ですが、
森林によるCO2収支を予測するためには、以下の3つの手法が必要です。1)森林の幹・枝・葉・根の量(現存量)を測定し、その時間的な変化からCO2吸収量を推定する(積み上げ法)。2)森林と大気の境界でCO2収支を直接観測する(渦相関法)。3)個々の葉の光合成速度、林冠構造(葉の量や着き方など)、林内の環境条件を一つ一つ調査し、それらを計算上で統合してCO2収支を推定する(林冠光合成モデル)手法です
森林総合研究所北海道支所 研究レポート No.80より
よって、間違った文章です。
④は妥当な文章です。
⑤の文章ですが、
よって、間違った文章です。
正答番号
4
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