林学系試験の勉強におすすめの参考書
林学系公務員の専門試験や資格試験はマイナーで受験生が少ないため、過去問と解説がセットになった対策本は市販されてません。
そのため、過去問を入手したら、専門書やウェブサイト等を参照しながら、自力で回答を導き出しつつ勉強することになります。
このページでは、森林・林業系の公務員試験や資格を勉強する時に参考になる本やサイトをまとめました。
私はこれらの本やサイトを使いながら、過去問を解いています。
どれも林学の公務員受験生にとっては定番の資料です。
このサイトに載せている過去問の解説も、これらの本やHPを参考に作成しています。
専門試験対策用
林学系の専門書はたくさんの種類があり、どれもそれなりの値段なので学生だと購入に躊躇しますが、専門試験対策をするためには信頼できる資料が必要ですし、就職後も使えますので、ひとまずこの2つだけは購入することをおすすめします。
森林・林業白書
林野庁が作成している白書です。毎年6月頃に最新年度のものが販売されます。
林学系の公務員試験や資格試験の問題は、多くが森林・林業白書から出題されています。一次試験だけでなく、二次試験の筆記対策にも必須です。
林野庁のHPから無料で見ることもできますが、最新版だけは冊子を購入して持っておくと勉強が捗ります。
森林・林業実務必携
白書は森林・林業の最近の動向が載っていますが、こちらは森林・林業の基礎的で普遍的な情報が丁寧に記載されています。
後ろに索引がついているので、辞書のような使い方ができるのも便利です。
2021年に第2版が、2024年に第2版の補訂版が販売され、内容が更新されているので、最新版を購入するように注意してください。
林野庁HP
林業系の専門試験を受けるなら、林野庁のHPをブックマークしておくと便利です。
分野別情報やデータはとても参考になりますし、最新の林業施策もわかります。
また、森林・林業白書は全文が林野庁のHPに載っています。
林野庁の採用情報や内定者の声もアップされているので、森林系の公務員試験を受験するなら頻繁に確認することになると思います。
環境省HP
環境省のHPも参考になる情報が多いです。
国立公園や野生鳥獣関係、生物多様性関係は環境省のHPの方が充実しています。
環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書も無料で公開されてますよ。
環境省の採用情報や内定者の声もアップされています。
教養試験対策用
公務員試験は教養試験より専門試験の比重が高いので、専門試験の勉強を集中的にすべきです。
が、教養試験が足切り以下だと専門試験の出来が良くても不合格になってしまうため、最低限の対策はしておく必要があります。
教養試験は試験範囲が広すぎて、しっかり勉強しようとするとかなりの時間がかかるので、費用対効果が高い分野を中心に、効率よく勉強することをおすすめします。
教養試験の受験科目のうち、森林・林業系の部門の公務員試験を受ける受験生におすすめの勉強分野は以下の4つです。
- 数的処理(数的推理・判断推理・資料解釈)
- 社会科学(時事)
- 文章理解(英文)
- 自然科学(物理・化学・生物)
順番におすすめの参考書を紹介します。
教養試験は専門試験と違って受験生が多いので多くの対策本がありますが、ベストセラーで分かりやすく、中身が細かすぎないものを何周かするのが良いと思います。
①数的処理(数的推理・判断推理・資料解釈)
数的推理・判断推理・資料解釈は効率的に勉強でき、点数割合も多いので、しっかり勉強して確実な得点源にすることをおすすめします。
数的推理・判断推理・資料解釈といえば畑中敦子です。
説明が分かりやすく、評価も高いベストセラーです。
数的推理
判断推理
資料解釈
社会科学(時事)
時事問題は点数がとりやすいのと、面接対策としても使えるのでやっておいた方が良いです。
時事と言えばこの本、というかこれが単独トップで唯一の良書なので、迷う必要がありません。
注意点は必ず最新版を買うこと。
時事は新しさが大事なので、中古で古いものを買ってそれを勉強しても意味がありません。
文章理解(英文)
英語は得点を上げるのに時間がかかる分野のため、試験まで間がないのであれば、あまり時間はかけられないかもしれません。
ですが、点数割合も高いですし、英語ができると就職後も何かとメリットがあるので、早いうちから計画的に勉強したい分野です。
英語については、公務員試験用の対策本で勉強するより、大学受験用の方が種類も豊富で良書が多いので、大学受験やTOEIC勉強などで愛用した参考書があるなら、それを使っても良いかと思います。
公務員試験の英語にはリスニングがなく、大量の英文を読んでマーク式の設問に答えるスタイルなので、英文を早く正確に読めるようになることに重点を置いた参考書がおすすめです。以下はベストセラーの良書なので持っておいて損はないです。
自然科学(物理・化学・生物)
物理・化学・生物は、大学受験でそれなりに勉強していた人なら、時間をかけなくても復習するだけで得点源になる勉強分野です。
大学受験時に愛用していた参考書があればそれを使っても良いですが、こちらの参考書がおすすめです。
公務員試験はマーク式のため、大学入試に必要な深い知識まで思い出す必要はありません。
全体が網羅された読みやすい本を一冊読んで、過去に勉強したことを思い出せば良いと思います。
物理
個人的には漆原晃の「面白いほどわかる」シリーズが分かりやすくておすすめなのですが、3冊もあるので、時間が足りない人は「面白いほどとれる」で良いかと。
化学
「ゼロから劇的!にわかる」の2冊か、「面白いほどとれる」のどちらか、自分に合う方を使うと良いです。
どちらも著者は同じです。
生物
「面白いほどわかる」シリーズか「面白いほどとれる」のどちらか、自分と相性の良い方を選んでください。
面接・小論文対策
面接や小論文対策は、最初に参考書を一冊読んで、その後に就職支援センターなどで面接指導を受けたり、模擬テスト等で小論文の添削を受けるとより効果的です。
おすすめの参考書はこちら。
民間企業を受ける場合は、企業就活の対策にもなります。
【紹介した参考書一覧】節約して揃える方法
紹介した参考書を全部一気に揃えるとなると相当なお金が必要になります。
随分と厳選したつもりですが、公務員試験は出題範囲が広いので…。
私は節約のため、Kindle Unlimitedに加入しています。
上記で紹介した参考書もそうですが、教養試験や面接・小論文対策に使える参考書が多数Kindle Unlimitedの対象となっているので、Kindle Unlimitedに加入すれば無料で入手できます。
デメリットは
- 電子書籍であること
- 同時に保持できるのは10冊まで
- 月額980円かかること
であることですが、一度ダウンロードしておけば、その後その書籍がKindle Unlimitedから外れても、ダウンロードしたものを削除しない限り持っておくことができます。
冊子で勉強することにこだわりがなければ、とてもコスパが良いのでおすすめです。
特に一般教養の物理・化学・生物や面接・小論文対策の参考書は、書き込んで何度も繰り返し問題を解くような参考書ではないので、Kindleで無料で読むのをおすすめします。
参考書以外にも、無料で読める書籍がたくさんあって勉強になります。
Kindle Unlimitedでダウンロードした書籍はKindleアプリ(無料)でスマホやタブレット、PC等で見ることができます。
Kindle Unlimitedは30日間の無料体験があり、解約するのも簡単なので、無料期間だけスマホアプリにダウンロードしてお試しすれば、初期費用がまったくかかりません。
私はこの方法で30日間試してみて気に入ったので、Kindle Paperwhiteを購入し、正規にKindle Unlimitedにも加入することにしました。
気になった人は試してみてください。